こんにちはsemi-richです。
2023年6月、我が家の資産がついに5,000万円を超えました。
「準富裕層到達」と大げさなタイトルで記事を書いた記憶があります。あの頃は本当に嬉しかった。
でも正直に言います。
5,000万円に到達した瞬間、私が最初に考えたのは「サイドFIREできるかもしれない」ではありませんでした。
「ここで辞めたら、ここで終わる」でした。
今日は、5,000万円を実際に経験してから、その後さらに1億円を達成した人間として、「サイドFIRE 5,000万円」という問いに正直に答えます。きれいごとなしで。
▶ 関連記事:準富裕層でFIREは可能か?
基本的な考え方はこちらの記事もご覧ください
この記事はこんな方におすすめです
- 5,000万円でサイドFIREできるか知りたい方
- 理論ではなく体験談ベースの本音が聞きたい方
- 準富裕層に到達したが、次の一手を迷っている方
- 40代・共働き・子育て世帯でFIREを考えている方
まず理論を整理する:5,000万円で得られる「不労所得」はいくらか
サイドFIREの計算でよく使われるのが「4%ルール」です。
年間生活費の25倍の資産があれば、年率4%で運用益を得ながら資産を減らさずに生活できるという経験則です。
この4%ルールを5,000万円に当てはめると、
5,000万円 × 4% = 年間200万円 = 月約16.7万円
これが「5,000万円で得られる運用益の目安」です。
ここから税金(約20%)を引くと、手取りは年間約160万円、月約13万円になります。
13万円。これで生活の何割をカバーできますか?
3人家族(我が家の場合)の生活費が月30〜35万円だとすれば、運用益でカバーできるのは生活費の約4割です。残りの6割、月20万円程度は何らかの労働収入で補う必要があります。
これがサイドFIREの現実です。
5,000万円があっても、完全に働かなくなれるわけではない。月20万円程度の労働収入を確保し続けることが前提になります。
「可能か?」への直接の回答
結論から言います。
5,000万円でのサイドFIREは、条件次第で可能です。
ただし「条件次第」という言葉の重みをわかって読んでください。
資産5,000万円の場合、月15万円程度の労働収入があれば一般的な生活費をカバーできます。ただし、これは子育て費用や住宅ローンを含まないケースが多い。
我が家のような「40代・子育て中・住宅ローンあり・共働き」という条件では、話が大きく変わります。
なぜ私は5,000万円でサイドFIREしなかったのか
5,000万円に到達したとき、私には少なくとも4つの「辞められない理由」がありました。
理由1:住宅ローンが残っていた
我が家には住宅ローンが残っています。投資を優先して繰り上げ返済はしていませんでしたが、負債がある状態で収入を大きく減らすのはリスクが高い。
理由2:子どもの教育費がこれから本格化する
中学生の子どもがいます。中学・高校・大学とこれから教育費が本格的にかかる時期に差し掛かっていました。月に数万円の労働収入で、教育費まで賄えるかというと、正直厳しい。
理由3:社会保険の問題
会社員でいる間は厚生年金と健康保険が給与天引きで完結します。サイドFIREで会社を辞めた瞬間、国民年金・国民健康保険に切り替わり、保険料の全額自己負担が始まります。40代夫婦の場合、国民健康保険料は年間数十万円になることも珍しくない。この分も労働収入でカバーしなければなりません。
理由4:「辞めた後に何をするか」が見えていなかった
これが最大の理由かもしれません。5,000万円という数字は「辞めることへの恐怖」を消してくれましたが、「辞めた後の人生の設計図」は与えてくれませんでした。お金の問題は解決するが、人生の意味の問題は別の話です。
結果として、私は5,000万円達成後も働き続け、2年4カ月後の2025年10月に1億円を達成しました。
サイドFIREに向いている人・向いていない人
体験から言えることをまとめます。
5,000万円でサイドFIREに向いている人
独身または夫婦2人(子なし)
扶養する人数が少ないほど、必要な生活費は下がります。月20万円以下で生活できる人であれば、5,000万円の運用益で大部分をカバーできます。
住宅ローンがない
持ち家・ローン完済 or 賃貸を固定費として計算に組み込んでいる場合は、毎月の支出が読みやすくなります。ローン残高という負債がない状態は、心理的にも大きな安定要因です。
フリーランス・副業で月10〜15万円の収入源がある
ブログ、ライター、コンサルティング、何らかのスキルを持っていて、月10〜15万円程度の収入を自分でコントロールできる状態があるなら、5,000万円の運用益との組み合わせで十分なキャッシュフローになります。
「辞めた後に何をするか」が明確
これは特に重要です。「働きたくないから辞める」と「○○がやりたいから辞める」は、辞めた後の生活満足度が全然違います。後者であれば、サイドFIREは非常に有効な選択肢です。
5,000万円でサイドFIREに向いていない人
子育て中(特に中学生以上)
教育費のピークはこれから来ます。中高一貫私立、予備校、大学と計算すると、1人あたり600〜1,000万円以上かかるケースもある。この支出が5,000万円の計算に入っているか確認してください。
共働きで夫婦ともに正社員
正社員の社会保険・厚生年金のメリットは、辞めてみて初めてその大きさを実感します。特に厚生年金は将来の年金受給額に直結します。どちらか一方でも正社員を続けるならサイドFIREの形として設計できますが、両方辞めると保険・年金の負担が重くなります。
「5,000万円あれば何とかなる」と漠然と思っている
このパターンが最も危険です。具体的な支出シミュレーション(生活費・教育費・医療費・住宅費)と収入シミュレーション(運用益・労働収入・年金)を数字で試算せずに辞めると、数年後に「足りない」という現実に直面します。
1億円達成者として言えること
5,000万円から1億円への道のりは、私の場合2年4カ月でした。
「もし5,000万円で辞めていたら」という問いに正直に答えると、「大きな後悔をしていた可能性が高い」と思っています。
理由はシンプルです。
5,000万円の4%は200万円。1億円の4%は400万円。数字が2倍になるだけで、生活の余裕度は2倍以上変わります。
年間200万円の運用益だと、予想外の出費が1回来るだけで計画が崩れます。200万円の余裕と400万円の余裕では、精神的な安定が全然違う。
もう一つ重要なことがあります。
1億円を超えた今も、私はサイドFIREをしていません。会社を辞めていない。でも、辞めることへの恐怖は消えました。「辞められるのに辞めない」と「辞めたいけど辞められない」は、同じ会社員でも全く違う精神状態です。
この「辞めることへの恐怖がない状態」を作ることが、FIREの本当の価値なのかもしれないと、今は思っています。
結論:5,000万円でサイドFIREは「できる」。ただし条件がある
最後に、シンプルにまとめます。
できる条件: ▶ 単身 or 子なし夫婦で生活費が月20万円以下に収まる ▶ 住宅ローンなし、または賃貸で固定費が明確 ▶ フリーランス・副業で月10〜15万円の収入源が確立している ▶ 「辞めた後に何をするか」が具体的に決まっている
できない(or 辞めない方がいい)条件: ▶ 子育て中で教育費が本格化するこれから ▶ 住宅ローンが残っている ▶ 正社員の社会保険・厚生年金を失うデメリットを計算に入れていない ▶ 月20万円以上の労働収入の見込みがない
私自身は「できない条件」を複数抱えていたため、5,000万円では辞めませんでした。結果として1億円を達成し、今は「余裕を持って向き合える」状態になりました。
「5,000万円でサイドFIREできますか?」という問いへの本音の答えは、
「できる人はできる。でも多くの人は、もう少し待った方がいい。」
です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
「あなたはいくらあれば会社を辞める決断ができそうですか?」 コメント欄でぜひ聞かせてください。
※本記事は筆者の個人的な体験に基づく見解です。投資・FIREの判断は自己責任でお願いします。

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